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背信

by leas

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1.
もつれ 03:59
もつれ 足らざる者を急かしてわめく 歩調取り電位が号令をかける 飛び跳ねる子らは吟じている 第一世界の命運のもつれを 果てなき自由が横行している 神なき祈りは濫用されている 時代の子でない者などいないと 甘えた笑いを浮かべているのだ 世間体の悪さは命に関わる ガラス彫刻の記念碑が燃えている 応えた遺伝子は崩れかけている カタストロフはまだ あるいは永遠に あらゆるドラマが叩き売られる あなたがあなたを商品に変える その小さな身体を保ち続けるには 心を全て売り払わなければ 私が ほどけている 私が やぶれている いつしか もつれている 私が もつれている 持て余した感情は吐き捨てられる 溺れる者は稾をも掴む 最短距離は最悪の選択肢 手取り足取りの余力は誰にもなく 画面上の文字列が敵味方を分ける あらかじめ体温は追いやられている 独りきり 誰かを憎むことでしか 生きられないと 苦笑いを浮かべる 私が ほどけていく 私が やぶれていく いつしか もつれていく 私が もつれていく 苦すぎる今と 甘すぎた昔 景色と記憶が 目の前でもつれている 幸福の残滓 降伏の白旗 袖振り合うも多生の縁 そういう地獄 私が ほどけている 私が やぶれている いつしか もつれていく 全ては もつれていく
2.
漂白 04:15
漂白 You're loser. 拝啓、Sorry. 声のしない世界に、乾杯。 息がしたい。意味が見たい。堪えた先に、続きはない。 脅迫と大差ない所信表明が、今朝の話題。 明日のない星占い。ふたご座に、もう希望はない。 ああ。堕ろされた、子供みたいだ。漂白の。 ああ。遊ばれた、命みたいだ。漂白の。 You're lier. 造作ない。声のしない痛みに、万歳。 この先で、各自散開。応えた先に、期待はない。 ああ。唾棄された、祈りみたいだ。漂白の。 ああ。隔絶の、温度みたいだ。漂白の。 夢を見た。 タイムラインは、よくある通り魔のニュース。 時代は今日も、未来を売り払う。ある種の娯楽じみて。 憎しみの影は、長く伸びる。私の足元から。 もう、切り離せない。分かちがたい。 悲鳴で、今度こそ、目は覚めるか。 それならば、私のことを、どうやって、許せるだろう? 魂を、見殺しにして。
3.
No Tokyo 04:28
No Tokyo No Tokyo You'll seize all their lives No Tokyo You'll dive into the wound No Tokyo Integrating to divide Pagan sets a trap police gets a wack people walk along reputation bringing a groan Now all has been sold You know the reason, right? How long must you be afraid of such an empty view? Prostitute yourself to compensate us for pain cause world metabolizes, you suffer for just a short while 守るべきはそんなに大きくない きっともっとずっと小さい何か
4.
かきかえる 遠くにかすんだ 墓標のように 浮き沈みする 時間をそっと眺めてる 私のしたこと してこなかったこと 誰かがどこかで 決めた答えを当てはめた 消えた 消えた 消えた かきかえる 私の生きてきた道筋を 本当はなにもなかったことに 気づいたから 遠くにかすんだ しるしのように 目を伏せたまま あなたはずっと見つめてた 私の見たこと 見てこなかったこと 呪いと祈りが 優しくそっと浸された 消えた 消えた 消えた かきかえる 私の生きてきた道筋は 何ひとつ 実など結ばぬまま かきあげる 明日に隠された道筋を 本当に紡ぎ上げるのだと 気づいたから
5.
覚めない 04:46
覚めない 手をつなごう 朝の思い出が 消えてしまわぬように 薄められた記憶の引き延ばし 足跡がささやいて ねえ バカだな 僕らの望まない方向に 世界は廻るってこと 気付いてただろう 今 呼吸を止めたなら あなたの声が 聞こえる気がして 思い出すよりも早く 空の向こうに 帰れそうな 眠くなったと 笑って横になる 逃げのびたせいで 笑顔 増えたよ アドバイスのおかげ 頭も悪くなった (覚めた、覚めない、) ああ すべて 変わるから この場所に刻まれた あなたの影を置いて 歩き出せる ねえ その最後に 残されるんだね 思い出すこともできず まどろむ声と 覚めない呼吸が ほら あなたの声が 聞こえた気がして 思い出すよりも早く 空の向こうに 帰れそうだ そうだ そうだ
6.
せめて 04:04
せめて 窓辺にぶら下がる僕のかたちを あなたにだけは教えてあげたいと 思ったんだ 人が人でいられる間にだけ 命は続くものだと勘違いした 間違っていた せめて せめて 人のかたちで せめて せめて 終えてゆきたいと 願った 時間が近付いている足音 急ごう 言葉は 肉となり 人と住まい 吊るされている せめて せめて 人のかたちは せめて せめて 遺しておきたいと いつか いつか 僕が僕じゃなくなっても 今は溶かせないと 信じる 果てのない宇宙に 独り浮かぶもの 白く焼かれた朝 風と海の向こうへ そうして 行こう
7.
海を覗く 答えを探して 今日も漕ぎ出して 遥かなうねりが 船底をこする 疲れたカモメが 波間に休む 誰かの証しが 深みを照らす 海を覗きこむときに 青が響きをなすように あなたは 底知れぬ答えを置く ただひとつのあり方で 答えを探して 眺めた水面の 凪は鏡のように 静けさを映す 海を覗きこむときに 闇が向こうにいるように あなたは 問いかけを作りかえる ただひとつの正しさに
8.
lover (human being in a pandemic ver.) 君は僕が嫌いか 僕も君が嫌いだ そのままでいてよ 憎み合おう 僕がいると不快か 僕も君が不快だ そのままでいてよ けなし合おう 君は君が嫌いか 僕も君が嫌いだ そのままでいてよ つぶし合おう 君の穢れた知 混ぜるなキケン キケン 僕の特別が 汚される! 君が恥をさらす 君は負け続ける 君を嗤えるから 僕は幸せだ 君がそこにいれば 僕は僕を愛せる そのままでいてよ 汚らしい 僕は望まれて 君は呪われた 生まれた意味など 君にはない 何も望まないよ 君の好きにしなよ これはまるで これはまるで 何も求めないが 君がいなきゃ困る これはまるで これじゃまるで 君がそこにいないと 僕を失いそうだ 消えるのが怖い そこにいて
9.
new born baby 産声をあげた 二人は笑ってた 空っぽの君は ぼんやり見ていた もう 苦しくないと 終わりに遺した人はもう いないけど 夢みたいでしょう そこで揺れている 白い季節が 君のゆりかご 望まれたことは 忘れないでいてよ いつか遠くへ旅立つ日にも 誰の声も君を傷付けないよ ニューボーン ベイビー ニューボーン 産声は遠く 道のりのかなた 空っぽの君が 地面を見ていた もう 苦しくないと 終わりに惹かれて まだ踏み出せずにいる 夢は終わり そこに残るのは 白い季節に 取り残された日 望まれたことは 忘れないでいてよ いまはこうして 俯いたまま 誰の声が君を傷付けているの? ニューボーン ベイビー ニューボーン ひとつ咳をして 歩き出す 誰ひとり捨て置かれない場所 ひとつ年をとる 近付けるだろうか 誰ひとり捨て置かれないひと
10.
空色ハイツ 換気扇からモーター音 視界のかすんだシャワー 突き刺さった空に 夢を重ねてみたりして 虹はどこだ この町のまたたきに あの月は何を見てる 感覚ともお別れ あと何分で世界の色が 灰になるんだろうね 空色のビルで 日々の片隅で 僕はまだ なぜか息をしてる 曇りの取れない鏡は まだそれでも 僕を映す だってこんなの 叶うわけないじゃん 人に会うのさえ怖いのに 独りきりの部屋 柔らかな笑顔を思う コーヒーと煙草の午後 空色のビルで 日々の片隅で 僕はまだ なぜか息をしてる 曇って 欠けて 一回りして それで前の日に戻る 夢を見ている 換気扇からモーター音 視界のかすんだシャワー 響いたはずの金属音 反射で沈む太陽が残る 寂しさに埋まる町に 空色のビルで 日々の片隅で 僕はまだ なぜか息をしてる 僕の横をすっと 吹き抜けた風を まだ 抱きしめたままで あの空の色も 君のほほえみも 僕の作り上げた嘘としても 手探りの今日を 震えながら明日に変える 明日に帰る
11.
last morning glow 朝焼けが好きで 世界中の何よりも そのために僕は すべてを放り投げてしまった あのひとが好きで 世界中の誰よりも そのために僕は すべてを捨ててしまえるのかな 日々は終わったけど とっくに終わったけど とりとめのない言葉は届くのかな 君といられたのは こうしていられたのは 君の言葉が届いたから 作られた歌は いつか風に還るから あなたの涙を 乾かすために流れましょう 日々は続くけれど いつまでも続くけど あの日の約束はいつか 消えるのかな 君と笑えたのは こうして笑えたのは 君の笑顔が届いたから 頼りなく あてどなく 狂いなく 繰り返す 意味もなく 果てもなく でもそのままでいて 思い出せるのは last morning glow 君はいないけれど とっくにいないけれど あの日の思い出も とうに消えたのかな 君といられたのに 一緒にいられたのに 全てのことが 遠ざかっていく 君が笑うのなら そうして笑うのなら 僕はそのために何ができたのかな 君といられたなら そうしていられたなら それ以上 何を求めよう last morning glow
12.
白夜 04:33
白夜 照らされた事実だけが現実じゃない 数字だけで表せるほど単純じゃない ほら 燦然と 立ち昇り 空隙は埋められぬまま ただ 慄然と 立ち竦む 山鳩が吠えている 光に襲われる! もう 全部 全部 照らされてしまった もう 何も 何も 続けられないや 眠らないで! ありきたりを 重ね合わせ 打つ手なくなって 当たり前の 答え合わせ 100年前なら正解 もう 帰れない 帰れない 光に閉ざされたから 答えはもう要らないや 問いかけに背を向ける 足元を掬われる! もう 全部 全部 明らかになった もう 何も 何も 作り出せないや 眠らないで! もう 全部 全部 暴かれてしまった もう 何も 何も 隠せなくなってゆくのが分かる もう 偶然 偶然 隣り合わせたあなたと もう ずっと ずっと 歩くしかないや 眠らないで!
13.
鏡像 02:53
鏡像 泣きながら 飲み込んでいく 心臓は右 太陽は西 泣きながら 受け渡して 足元に空 明日は過去 あなたなら そうしただろう 誰もがそう 思っただろう あなたは もう あなたではない 売り渡された 引き渡した ほら見ろ よく見ろ 思い描いていた未来だ 想像したより 少しだけ暗い色の 鏡越しの 未来

about

青森県在住のベッドルーム・インディー・ミュージシャンleasによる初のフルアルバム。
1st full album by leas living in Aomori, Japan. Including 13 songs with rock, club and post classical tracks.

credits

released June 19, 2020

released on June 19, 2020

Music, Artwork, Words by leas (Twitter: @leas201903)

M7 Arranged by Rist (Twitter: @RistNS)
M4, M5 Violin by F.F
M3 Language & Sound advice by Raemon J. Kang
M8 Vocaloid voice by Tohoku Zunko


Special Thanks
Rist (Twitter: @RistNS) Collaboration, Sound advice
あず紗 (Twitter: @azazri_no) Picture drawing for music video, Font advice
eichi (Twitter: @eichinitial) Sound advice

T.K, H.S, T.O, R.U, H.M, R.T

license

tags

about

leas Aomori, Japan

青森県在住のベッドルーム・インディー・ミュージシャン。
ポストロック、USインディー、ポストクラシカル、インダストリアル

Bedroom indie musician living in Aomori, Japan.
Influenced by post rock, US indie, post classical, industrial etc.

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